棟方志功 「弁財天妃の柵」
昭和40年 25.5×19.8cm
いわゆる大首絵と言われる胸から上の顔のアップの作品は、棟方志功の代表的カテゴリーの一つですが今回はその中でも代表作とも呼べる「弁財天妃の柵」をご紹介いたします。
「弁財天」(河川を神格化した女神)は棟方志功にとって自らの姓のルーツだとの思いがあったようです。
(『板極道』昭和39年)の中で棟方志功はこのように述べています。
「宗像という神社は、どこの国へいっても弁天さまなのです。
宗像神社というのは、ご承知のように、福岡県宗像郡というところにあります。
それで「むなかた」という姓も、九州が最初らしいのです」