《流離抄板画巻》は歌人・吉井勇の歌集『流離抄』を題材にした作品です。吉井勇は昭和20年2月に戦火を避けて富山県八尾町に疎開しました。その時に詠んだ歌が『流離抄』に収められています。吉井勇は『流離抄』から24首、棟方を歌ったものなど旧作を10首選び、このうちから棟方が和歌の三十一文字にちなんで31首を選んで板画にしました。これらの歌は、同じころに同県福光に疎開していた棟方の心とふれあうものがあったらしく、棟方はこれらの歌を大声でうたいながら板を彫ったといいます。
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